ご無沙汰しておりました。
店長の廣島です。
長い間、バンテック社製キャンピングカー コルドバンクスが不良の事故により廃車となり長い間、キャンピングカーが無い状況が続いていましたがこの度、トヨタのコースターというマイクロバスの中でも乗車人数が9名、最大積載量1250kgの1ナンバー車両を購入しました。
キャンピングカーの最高峰の一つ、バスコンカテゴリーのキャンピングカーデビューとなります。
と言いましても、レンタルする予定では無い車両なのと架装メーカーで仕上がった高級キャンピングカーを購入した訳では無く、トヨタディーラーから直接購入した新車車両となります。寝台ベッドもなければキッチンやサブバッテリー、FFヒーターなどなどキャンピングカーの装備は一切無い状況です。
YouTubeなどでコースターを自分で改装してキャンピングカー8ナンバーに登録する気も一切無く、あくまでも1ナンバーとして運用しつつ、車両後方の荷物室に居住スペースを構築していく構想です。
目次
トヨタ コースター どんな車
マイクロバスです。
世界市場をターゲットにした車両らしく、YouTubeには海外のレビューも多くあるのでパッと見では外国製バスにも見えたりします。
2017年に24年ぶりのフルモデルチェンジを行い、2021年の現在までにToyota Safety Senseによる車両と歩行者にたいする被害軽減サポートブレーキや走行レーンのアラート機能、オートマチックハイビーム、VSCなどが搭載されていますが、クルーズコントロールは未搭載となります。
フルモデルチェンジにしては、エンジンや基本的なシャーシは枯れた技術で作られているらしいのですがその分、歴史ある信頼性は高いかなという印象です。耐久性はランドクルーザーと同レベル?と言ったイメージでいます。
と言うのもこのコースター、世界中で使われているらしく目新しいエンジンやシャーシより互換性ある枯れた技術で作られているのでヘッドライトもすべてハロゲン球と世界中で気軽に交換できると言うほどの徹底ぶりの化石技術で作られています。
私も南米のボリビアへ旅行で訪れたときに、極限まで使い込まれたコースターのバスが走っていたのを目撃しているのでランドクルーザーと同じカテゴリーの車と思ってしまって大丈夫です!?
ただ、シャーシ上の室内空間は拡大され開放感が高まった感じになっているのと本格的な環状骨格を採用したらしく、日本はまだない安全評価基準「ECE基準:R66-02ロールオーバー」を満たす安全性が確保されているというので、おそらくはキャンピングカーとしては最も安全で最もボディ剛性のある車両かなという印象です。
コースタービッグバンとは
ざっくりと、ハイエースの1ナンバーを大型化した車両です。
最大積載量1250kgとハイエースの1000kgより荷物が積めます。
ただ、運転免許証が少しややこしく2007年6月1日までに「普通免許」を取得された方なら、「中型免許8t限定」となり運転が可能ですが、それ以降は「準中型免許」の取得が必須となります。
私は2007年6月1日以前に普通免許を取得しているのでそのまま、コースタービッグバンに乗ることができます。
乗車人数は9名と普通乗用車の枠を超えた人を運びつつ荷物室が車両後方にあり、長さ約3m×幅が一番狭い床幅で1.79mとなります。室内空間は一番高い車両中心で1.8mを超えるのでほぼほぼの大人男性でも立って歩けることから、カムロードベースのキャブコンと同等の室内空間があります。標準座席もマイクロバスなので、普通に座り心地が良い座席が標準装備で、後方にベッド展開可能な空間が常時展開されている構造からテレビ局などのロケハンバスとしても利用されている車両らしいです。
私は車両の構造変更をしてキャンピングカーの8ナンバーを取得するつもりはサラサラなく、9名乗車できる座席に手は付けずに簡単な遮熱防音加工を施し、車両後方にある長さ3m×幅1.79mの室内空間に4名就寝可能なベッドを展開する計画です。5人家族の大型犬一匹にウサギや猫も乗車予定なので、今後の続報に期待していてください。
コースター装備 オプション
コースターはマイクロバスという商用車の割にはハイエース並に、車両グレードがたくさんあります。
各グレードはトヨタから明確に差別化されているので、グレードによりオプションですら付けられない装備品があったりします。
コースタービッグバンは特に異色らしく、マイクロバスにある便利装備例えば各席にあるUSB充電設備が付けられなかったり、外装のカラーリングが限定されたり、カーテンが付けられないなどそこまでするかというほど徹底的に1ナンバーに仕上がってきています。
なので、購入前の見積書もオプションを入れる項目が少なくて…そんな少ないオプションでも下記装備は追加しています。
- フロントドア 運転席側 ウインドウ上下ボディ色 運転席側 ウインドウ上下ブラックアウト
- センタードア グライドドアオート〈開閉予告ブザー・挟み込み防止機能&イージークローザー付〉
- ウインドシールドティンテッドUVカットグリーンガラス
- リヤフォグランプ(右側のみ)
- 寒冷地仕様<リヤウインドウデフォッガー(タイマー式)、セパレーターカーテンなど>
- シート トリコット(上級)
- サンバイザー ビニールレザー(助手席)
- 傘立て
- パワーヒーター
- リヤヒーター(床置1個・マニュアル)
このオプションの中で気になったのが、パワーヒーターとリアヒーター。
キャンピングカーとしても使うので、気になってディーラーに聞いてみたところパワーヒーターは冬季の暖房能力を向上させるオプションだそうです。エンジンを切っての動作はできないのが残念ですが、ディーゼル車はアイドリング時の発熱量がガソリン車と比べて少ないので特に-10℃以下になる北海道だと通常回転のアイドリングでは必要な暖かさを確保することができません。
なので、アイドリング回転数を上げるスイッチがディーゼルカムロードにも付いてきましたが強制的に回転数を上げて暖気を出すシステムしかなかったので、近所迷惑もですが燃費の悪化と車内の騒音と振動がまして、最悪な冬のキャンピングカー生活となるところでしたが、燃焼専用のヒーターをメーカーオプションで付けることで真冬の暖かさを確保する画期的なオプションとなります。
軽油で燃焼するFFヒーターは車外に設置されており、カーバッテリーと同じく危険性のある燃焼機関を車内に入れないという強い意志が感じられるオプション装備でもあります。
リアヒーターは通常で普通に付いてくるのですが、リアヒーターキットというのも存在するらしくヒーター単体と配管がオプションで付いてくるのも選択できます。車両がディーラーに届いてから着けたい位置にリアヒーターを設置することが可能となるので、人によってはリア室内空間へ置きたいという要望にも柔軟に対応可能だそうです。
私は、通常の座席下に置くだけにする代わりにサーキュレーターなどで暖気を攪拌する計画でいますのと、リアは別途中国製のFFヒーターでも置こうかなと画策していたりします。
2022/01/29追記
ディーラーの発注ミスでなんと、リアFFヒーターが後付対応製品で納車されるトラブルが発生。
北海道トヨタ全ディーラーでも、1店舗しか取付実績が無い超レアのオプション装備車両となったので、貨物スペースにリアヒーターを設置しています。本来なら別途取付工賃がかかりますが、ディーラーの不手際なので無料扱いとなっています。
ビックバンは値引きが大きい!?
古くからトヨタディーラーとお世話になっていることもあるのか、大幅な値引きをさせていただきました。
どれだけの値引きかというと、大げさに色を付けた内容で言えばちょっとした車が買えちゃうほどの値引きをしてくれました。
具体的な金額は一切言えませんが、普通車やハイエースを購入するときではあり得ない値引き幅にただただ驚かされましたが、キャンピングカーの購入としてみた場合でもだいたいの車両はほぼほぼ値引き無しなのが実情かなと思います。
以前、バンテック社製キャンピングカーのコルドバンクスを購入するときも一切の値引きは無くオプション装備で少しおまけします程度のサービスだけだったので、同じ高額車両と比較しても大きな値引きがある方が買いやすいです。
値引きの大きさはディーラーとのお付き合いで生まれてくる結果に依存する可能性もあるので、全国統一で値引きが大きいことではないので参考程度の話になりますが、憧れのバスコンスタイルのビックバンが思いのほか安く購入できるチャンスはあると思ってください。
購入時の登録費用は?
比較にバンテック社製キャンピングカーのコルドバンクスを平成26年に購入したときの、金額で比較したいと思います。
バンテック コルドバンクスの平成26年での登録諸費用
- 取得税 93,000円(今は安くなっている可能性あり)
- 自動車税 40,800円
- 重量税 32,800円
- 自賠責保険 36,120円
- リサイクル費用 8,080円
- 検査登録費用(車庫証明などなど?)62,000円
- 謎の山形工場からの北海道までの陸送費 88,000円
トヨタ コースタービッグバン 令和3年での登録諸費用
- 自動車税環境性能割 59,300円
- 自動車税 19,500円
- 重量税 15,000円
- 自賠責保険 33,840円(一年車検時で15000円ほど?)
- リサイクル費用 20,620円
- 検査登録費用(車庫証明含む)44,660円
- コースターの陸送は岐阜工場→名古屋か仙台港→苫小牧港→釧路港→帯広まで陸送ですが、陸送費は一切かかりません。
8ナンバーキャンピングカーと1ナンバーのコースタービックバン、ざっくりとした購入時の諸費用となります。
とくに8ナンバーだから諸費用が安いというわけでも無くむしろ、排気量4000ccで車両重量3tを超えるコースターの方が物量から見てお得な諸費用となります。
すべてのキャンピングカー販売元かはわかりませんが、バンテックスでは謎の陸送費が確りとお客様負担で請求されるのもなんだか、腑に落ちません。その点、大型のコースターなので普通自動車みたいなカー輸送はできず一台ずつの輸送となるそうで、帯広の営業マンが釧路港まで行って引き取ってくるそうです。
そんな輸送に手間暇がかかる車両ですが、陸送費は一切請求されません。
維持費はどれぐらい!?
正直なところ、まだ車両が届いていない状況なのと初回車検が2年後?
それ以降は1年ごとの車検となります。8ナンバーのキャンピングカーは2年ごとの車検なので毎年車検の1ナンバーは、人によっては煩わしさを感じるかと思います。
そんなこともあり正確な維持費はまだわかりませんが、少なくとも税金関連は8ナンバーのキャンピングカーと比較しても1ナンバーだと半額近い税金額なので極端は負担にはならないと思っているのと、まだ車検は致し方ないとして日頃のオイル交換など自分でできることは自分ですると維持費が安くなるのではと皮算用を始めています。
ここら辺は、長い年月掛けて検証していきたいと思います。
なぜキャンピングカーとしてコースター?
本当になぜにと思います。
バンテック社製キャンピングカーのコルドバンクスをかつて購入したときには、諸経費オプション込みで710万円ほどでしたが今だとどうでしょう。
サイトを確認してみるとコルドバンクス、車両価格だけで916万円!
オプションに諸経費を入れると1000万年越えも夢では無い話の車格にアップデートされています。
車両価格が上がったのでそれなりに内装がアップデートされていますが、それでも上げ幅分の内容変更か…と言われると苦しいところかなと思います。走行中の乗り心地に関しては、あまり改善されていないのに1000万円に迫る価格設定ですが乗車中の走行性能は軽自動車以下という状況に変化は無さそうです。
ベース車両がトラックの派生モデルのカムロードなので、根本的な考え方で人を後部座席に座らせて走行するのを考えていないので、致し方が無いのかなと思います。
それでも最大のネックだった前輪と後輪のタイヤ幅の違いが縮小され、リアタイヤはダブルタイヤへと改良、先進の安全装置など付いてきたので仕方が無い値上がりかなと思います。
でもやっぱり、家族が使うとしては4WDディーゼルでオプション次第では1,000万円に手が届きそうなコルドバンクスの価格設定は、背伸びしても買えない価格へなりつつあるのかなと。
ハイエースは最後まで悩みました
ハイエースベースのキャブコン、セレンゲティなどありますが昔はカムロードベースより高額な製品だったのが近年になり価格が逆転したことから高い製品の中でも、お得感を感じてしまうこの頃でしたが、リア周りの特殊架装は車をぶつけたときの修理方法が限られることから見送ることに。
車をぶつけるシチュエーションは交通事故もですが駐車中など、自分が悪かったり相手が悪かったりといろんなシーンがあるかと思います。問題はぶつけたときの修理方法が特殊架装の所だと、場合によっては販売店まで陸送する必要が出てくる場合があります。近くに店舗があると良いのですが、遠くだと陸送費が馬鹿になりません。
特殊架装の外観は主にFRPパネルになるかと思いますが、内部には断熱材や家具に上水設備などいろいろと装備されているので修理しても家具の建て付けが悪くなったりする可能性も否定できません。
修理代を出すのが自動車保険屋さんになりますが、金額を幾らまで出してくれるかは保険屋さん次第となるので中途半端にぶつけて修理となるととても大変そうな予感がします。
私もかつてコルドバンクスの修理で大変な思いをしたことがあるので、特殊架装の車の購入は見送ることにしています。ぶつけた後の修理方法がとても特殊なキャンピングカーは高額車両なので一度、修理で苦い思い出があるので今後は一切購入することは無いかなと。
それならハイエースの特殊架装をしないバンコンモデルならどうでしょう…。
これも使用する家族構成でガラッと変わってきます。
私たちは五人家族に大型犬一匹もいるので、みんな家族で出かけられて就寝まで可能なバンコンモデルとなると、探した限りでは数台しかありません。
その数台も、ベッド展開するときには一度車外に出てから展開する必要があったりベッドが小さいので、子供なら就寝可能という条件付きが多くて、子供たちが大きくなったら使えないよねと選択肢から無くなっています。
気がついたらコースター
そんなこともありいろんなキャンピングカーを探していたところ、偶然コースターの1ナンバーモデルにあたるビッグバンを見つけてしまいました。
乗車人数9名、リアには簡易ベッドを展開できる空間が存在しつつ走行安定性はバスなのでカムロードやハイエースより高く、耐久性はランドクルーザー並でいて車両価格もキャブコンモデルと比較しても安いのが購入の決め手です。
広大な貨物室があるので、将来的には車椅子が乗車可能に改造して8ナンバーの取得も可能となることから今の両親が少し年取って車椅子になっても旅行が楽しめるという福祉車両にも生まれ変わることも。
過剰なキッチン設備や電飾系がないので、故障の心配も無く広々と使えることからキャンピングカーより楽しい車両になる予感がしています。
トヨタコースター 燃費問題
2022/03/16
まだ詳しい連絡は営業担当から一切ありませんが、日野自動車でエンジン周りの不正行為が発覚したらしくトヨタコースターのビッグバンの燃費基準にも何らかの不正が働いているらしいとのニュースがありました。
何らかの連絡がトヨタからありましたら、ここへ掲載いたします。
個人的な感想にはなりますが、環境性能をクリアするのか維持するのかわかりませんが排ガス対策のために浄化装置の自動洗浄が頻繁に発生、余計な燃料を消費するためトータルで考えたら燃費の悪化、環境破壊に繋がっている感じです。
最近のエコや排ガス対策はスペック至上主義のECO数値ありきに思えて、生産から継続と廃棄までトータル環境を考える時期に来ている気がします。
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