前回の星空の撮り方シリーズ 第一回 「星空にふれよう」が皆様からの予想以上の反響を抱けて本当に嬉しく思っております。
星空撮影への熱い思いが伝わるコメントや、情報提供も頂き本当にありがとうございます(*^-^*)
私もさらに内容を充実させるよう頑張りたいと思います!
ここから段々と実践的な内容になってくるので…文章といいますか文字数が増えてきますので…途中に休憩を挟みながら見て頂ければと思います。
目次
星空で何を撮るか
では、星空撮影を始める前に撮影機材のチェックを行いたいと思いますが、その前に今自分が撮りたいなと思っている星空写真によっては、用意する機材が異なってきます。そこで、大まかにですが星空撮影をカテゴリーに分けたので、参考写真を見て頂き撮りたい写真があればその機材を見ていきましょう(*^-^*)
O型の私がオオまかに二つのカテゴリーに分けてみました。
■ガイド撮影
■固定撮影
【ガイド撮影】
星々をガイドして撮影し点像として写すスタイルになります。
上記の写真を撮影したい方は、専用装備が必要となります。
必須機材:カメラ・レリーズ・三脚・赤道儀一式…。
このガイド撮影は被写体までの焦点距離により難易度が変わるのが特徴で、例えば天の川を広角レンズで点像に写したい場合は、三脚に設置した赤道儀を北極星に向けてザックリとした設置で、60~100秒の長時間撮影で写すことが出来ます。
これが100mmや200mm、400mmと望遠側に向かうにつれて難易度が飛躍的に高まります。極軸あわせもシビアになりわずかだが回転する北極星でなく北天に赤道儀を設置、必要機材も微動マウントや専用三脚、果ては赤道儀の追尾をコンピューター制御するため、ある基準星を使い赤道儀の追尾のズレを補正するオートガイド撮影まで使うことになるかもしれません。
ここまでこれたら…宇宙のエーテルまで感じられる写真が撮れたりします♪
でも…PCも使うので、さながら移動式天文台状態になります…。
しかし、昨今のカメラの超高感度特性からISO6400や3200に設定し1分以内の短時間撮影で下記のアンドロメダ銀河も撮れるので、超望遠撮影の垣根は大幅に下がりました。
赤道儀の応用撮影で追尾速度を半減させるモードが着いている機材があり、これを星空と地上の景色を写す星景撮影時に使うと焦点距離に応じて30~100秒の星も景色もブレが少ない下記の写真のような長時間露光が可能となります。
また、赤道儀を使うことでISO800や1600で撮影出来るので画像のノイズも少なく、総じて滑らかで情報量豊かな星景写真を撮ることも出来ます。
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【固定撮影】
カメラと三脚で星空を撮影します。
星空撮影の写真を撮られている方で、一番多い撮影スタイルがこれに当たるかと思います。
必要機材もカメラと三脚、レリーズとシンプルで助かりますね。
この撮影方法では、地球の自転で星が動くので10~30秒のシャッター速度で星を点像で写すか、5分、10分、15分の超長時間露光で星を流して光跡に写すのが基本スタイルです。
ただ、星を点像で写す場合赤道儀を使ったガイド撮影と比べると、短時間の露出しか出来ない分、天の川を撮る場合にはISO3200前後が必要となり、ノイズで画像は粗くなる傾向です。
下の写真は長時間露光で捉えた冬の天の川とオリオン座です。
よ~く見ると淡い冬の天の川と…黄道光が写ってますね♪
固定撮影の応用として星を光跡として写すのに、PCのソフトを使った比較明コンポジットという技法がり一枚の写真のシャッター速度を短く撮影し、それを100枚1000枚と連続撮影、撮影後はPCのソフトを使いコンポジットさせることで1時間クラスの日周運動を撮影するのもこの固定撮影です。
※比較明コンポジットを行うためのソフトが必要です。
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必須機材ではありませんが、有ると便利なモノで夜露でレンズが曇るのを防ぐ「ホッカイロ」とそれをレンズに付ける「マジックテープ」。レンズのピントを合わせた後、ピントリングを固定するためのセロハンテープと、夜だと東西南北がわかりにくいので、「コンパス」もあると大変便利です。
夏場もそうですが、冬場の寒さでバッテリーが弱るのでからならず予備を用意し、出来たら「予備バッテリー」も懐に入れて暖めておきましょう。
これは北海道だからですが…ヒグマ対策と寂しさ防止を兼ねて私はラジカセを持って行きます。星空に合う音楽を聴きながら撮影すると意外と良いものが撮れますよ(*^-^*)
あ…もちろん懐中電灯は必須ですよ!天体撮影用のライトもありますが…普通ので問題有りません。
これ以外にお勧めの機材がEOSKissシリーズでタイマー撮影が出来るRS-60E3レリーズ互換製品。これはYahoo!オークションで「RS-60E3 互換」と検索すると出てくるので見てください、タイマー撮影が出来るレリースは撮影中に撮影者がサボれるので(^^ゞ)かなりお勧めです。
同じくYahoo!オークション検索で「夜露防止ヒーター」を探すと乾電池で動く便利なアイテムもあるので、これもお勧めです。
天体写真用の画像処理ソフトもあると便利
特に、比較明コンポジットではソフトが絶対に必要となります。
市販品で一番有名なのが、
「ステライメージ 」
http://www.astroarts.co.jp/products/index-j.shtml
このソフト一つですべての星空写真の処理が可能です。
かなり高いソフトですが…本格的にやるならお勧めできる商品です。
特に比較明コンポジット時に星の光跡に出来てしまう隙間を埋めてくれる新処理方法が導入されたので、光跡の間隔で悩まされているならこのソフトを導入すると改善されると思います。
フォトショップでは比較明コンポジットを自動処理してくれるアクションが無料配布されているので、検索で「フォトショップ 比較明」と探してください。
フリーの天体処理ソフトもあります…ただ私は使ったことが無いので…お勧めのソフトがありましたら是非教えてください(_ _)
このように、かなりザックリですが撮影したい星空によって必要機材が変わってくると思います。奥に行くほど色々と装備が増えますが、基本はカメラと三脚にレリーズがあれば、いつでも星空撮影が楽しめます。
逆に皆さんは撮影時にどのような機材をお持ちなのか気になりますね(*^-^*)
お勧めの機材や自慢の装備などあったら是非、この機会に教えて頂きたいです!
次回からは、いよいよ実践的な撮影内容をレポートしていきたいと思います。
この度も最後まで読んで頂きありがとうございます。
※ken2さんから嬉しい情報を頂きました(*^-^*)
この場をお借りしてお礼申し上げます。
■MusicBox・EQⅡ
http://www.skybird.jp/orugo-ru-p-munt.htm
ポータブル赤道儀のカテゴリーではおそらく最安値では!?
電池不要!南半球対応だから旅行にもお勧めできますね。
精度も星景撮影なら十二分そうです。
手始めにならこれはかなり良いと思います!
■TOAST
http://www.toast-tech.com/index.html
これは…スタイリッシュで格好いいですね。
今年の七月北海道で磯村先生との同行撮影時に、先生が持っていました!
質感も良いし適度な重さが、安定感に繋がるよい機材だと思います。
本当に素敵なオーラが漂う商品なので…不思議と良い写真も撮れそうな予感がします(^^ゞ
ただ…高いですね(>_<)
■比較明合成ソフト SiriusComp
http://phaku.net/siriuscomp/
これはかなり良いソフトですよ!
無料でここまで出来るなら…絶対にお勧めできますね(*^-^*)
しかもダーク減算までしてくれるのが凄いですよ。
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