目次
空気が澄んでくる秋は毎日が星空日和です
間髪入れずに緊急レポート!
星空の撮り方シリーズ第四回、今週末からの三連休に星空撮影に出かけよう!
今週末の連休に向けて、私…色々と撮影準備を進めています(*^-^*)
全国的には分かりませんが、夏の間の北海道…最悪と言っても差し支えない程の悪天候でほぼすべての星空撮影の予定をキャンセルせざるを得ない…痛ましい思いをさせられました(>_<)ここに来て夜の晴天率が上がってきたので、夏の間に撮影出来なかったアイデアをこの三連休で試そうと密かなる野望を抱いておりました♪
最近妙に星の写真が多いと思ったらこのためだったのです。北海道からの秋のお便りを期待されていた方が居たら…ごめんなさい(_ _)頭の中は星空撮影しか考えておりません!この日のためにと新決戦兵器…ソフト系フィルターを五枚同時購入!夜の撮影に付き合ってくれる彼女に車内の乾燥から守る潤いをと加湿器まで買いました(^_^;)
なぜそこまでして今回の連休に撮影を絞ったかというと、【月明かり】がある連休だからです。月明かりのない新月とかが撮影に適しているように思えますが、冬の星空撮影は夏とは少し趣が異なると思っています。
夏の星空撮影と言えば「天の川」綺麗ですよね。
この天の川を撮影するとなると結構最新のスペックのカメラ、レンズが必要だったりします。一般的な設定だとISO3200 F2.8以下 シャッター速度20~30秒何より月明かりがない日が条件です。
もちろん、冬にも天の川はありますが少なくとも固定撮影の装備では満足に写しきるのは極めて困難だと思われます。星のブレとか気にせずに300秒、600秒と撮影すれば猫が背伸びしたような!?ホンワカ天の川が撮影出来ます…ただこれを撮るなら11月になってからの方がお勧めします!と言うのも…この件の話はまた長くなるのでまたの機会にしましょう(^^ゞ
冬の星空、特に星座を形作る恒星が夏と比べて圧倒的に大きく輝くのが特徴です。満月でも大都会のネオンの明かりの中でも見ることが出来る、星座の雄【オリオン座】を中心に撮影すると良いでしょう。
なので、月明かりの中は小さな輝きの星は消されますが、逆に星座はクッキリと写せることから、冬の星空撮影では月明かりに照らされた地上の風景と星空を同時に楽しめる【星景写真】の撮影シーズンとも言えます。
実際に何処で撮影したら良いのでしょうか…撮影地を選ぶうえで一つの考えがあります。
それは、【朝日もしくは夕日の綺麗な場所は星景写真に向いている】
なんだか、都市伝説みたいですが…私はその考えを基準に撮影地を絞っています。
綺麗な朝日を夕日を撮りに出かける好きな撮影地が何かしらあると思われます。その撮影地…何もそこまで行って綺麗な太陽を撮りたいとはおそらく思っていないハズ…。そこにある山、海、湖など素敵な光景があるから撮りに行くのだと思いますので、太陽を星空に変えてイメージしたら星景写真として素敵では♪自分の好きな撮影地…そこがおそらくあなたの星景撮影のホームになると思います(*^-^*)
ちなみに私は、タウシュベツ橋、オンネトー、摩周湖、銀線台、ハルニレの木、襟裳岬…などなど土地柄か撮影場所には恵まれています。
もし、撮影地の選考で迷われているのなら…ここは湖をお勧めします!
月明かりと湖との相性はなんと100%!そこに、星空を絡められたら最高の写真が撮られると思います♪
湖での撮影となったら、湖面をよく見てみください。すると星の光をキラキラと反射させているのが見えてくると思います。湖面とユラユラとした波に乗る星…本当に美しい光景ですね。でもこれを写真で撮ろうとすると意外と難しい…だから楽しいですね。
早速、参考写真を掲載しますので撮り方を少し見ていきましょう。湖面に一際大きく映り込んだ星が見えますね!
湖面に映っているのは、北斗七星です。夜明けを迎え、空が明るくなってくる時間帯「天文薄明」に撮影。北斗七星やカシオペア、オリオンなどの有名な星座なら夜空が明るくなっても意外と星は写ってくれるので、このような美しい写真を撮るチャンスにも恵まれます。
星景写真の基本設定(月明かりまたは天文薄明時)
ISO 1600~800
F値 開放
シャッター速度 20~30秒(28mm以下の場合)
撮影して暗い場合はISOを上げてください。
シャッター速度は30秒より遅くする場合、5分、10分間と思い切って露光するほうが星の光跡が美しく絵になります。長秒時露光の補正をかけている場合は露光時間と同じ時間、処理に要するので往復分のバッテリーがあるか常に気をつけてください。
星空写真は、星の美しさもですが地上の景色も大変重要なので、構図決めなどの準備からできたら日が沈む前もしくは、よく撮影に来ている場所なら暗くとも自ずと構図が見えてくると思うので、行き慣れた場所での撮影がより美しい写真を撮るチャンスが増えると思います。
また、空気が澄んでくるこの時期になると都内からの星景写真もシーズンに入ります。
大都市に住んでいる方は、遠くに行かなくても近くに素敵な撮影スポットが沢山ありますよね。街明かりの強い所では、一枚撮りによる撮影より比較明コンポジットによる日周運動撮影が適しているのかなと思います。
「比較明コンポジットは撮影地の条件に応じ自由な設定ができる」のが良いところで、下の参考写真を見てください。
撮影情報はISO200 10mm F5 シャッター速度 6秒 撮影枚数2200枚
夜景と星との状態を撮影し確認しながら撮影条件を調整してください。
撮影地はホテル日航東京。東京タワーの比較明だとザプリンスタワー東京がお勧めです。
今だとやはりスカイツリーの比較明が見てみたいですね!
ホテルの客室からの撮影だと星空撮影で重要なバッテリーの問題もクリアできます。もし外部電源キットを持っていたら電力の心配なく寝ている間に撮影出来ますよね。
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そろそろ、最後になりますが夜の撮影では夜露の心配が常にあります。
気象条件などによっては、撮影開始30分でレンズが曇ってきます…一枚物なら撮影途中に気づけますが、比較明コンポジットようの撮影だと油断すると最後まで気づかずに大失敗する可能性もあります(経験談^_^;)
夜露はレンズ温度が外気温と同じか1℃でも高ければ防げます。対策となる熱源には桐灰やオイルを燃やすポケットハンドウォーマーがお勧めです。
今だとハイカラな製品もありまして、Yahoo!オークションの検索で「夜露 防止」と入力してください、電池式の手作り製品が見つけられると思います。色んなタイプがありますがタイプ5エネループセットは私も使っていてイチオシです(*^-^*)
これだけあれば、大体の夜露には対応できますね!
※akoさんからご指摘頂いた、使い捨てカイロの件ですが一時間以内とかの短い撮影なら良いのですが、撮影時間、気温等で信頼感に劣ることから夜露対策から外させて頂きます(_ _)
それでも使い捨てカイロを使わなくてはいけない場合は、カイロを事前に十分暖め布などでくるんでやることで、ある程度暖かさは持続します。
エネループを使うタイプの熱源ですが、サンヨーの正規品を使い約6時間は信頼できる動作が確認できています。それ以降の長期戦は、携帯型バッテリーから電力をもらう形式になりますので、それは次号で解説出来たらと思います。
レポートを書いていると何だか、撮影する前なのに星空でお腹が一杯になってきますね♪
何度も星空撮影に出かけられている方でも、これから初めて撮影される方ももう一度下記の受講内容をご確認ください。
もしかしたら見落としている内容とか有るかもしれません…折角の連休!私も皆さんも星空撮影を楽しめたらいいですね(*^-^*)
秋の星空の撮影前のイメージチェック
■黄色い枠 冬のダイアモンド
一番上のぎょしゃ座のカペラから時計回りに、おうし座のアルデバラン、オリオン座右端のリゲル、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックスとカストル、これら7個の星を順に結ぶと大きなダイヤモンド型ができあがります。
■赤枠 冬の大三角
冬の大三角はオリオン座のベテルギウス、おおいぬ座シリウス、こいぬ座のプロキオンを結びます。
■オレンジ枠 アンドロメダ銀河
このパノラマ写真だとチョットわかりにくいのですが…カシオペアのWの一番尖った所から空の天頂に向かって進み、近くにオレンジ色の星ミラクがあります。その手前にアンドロメダ銀河があります。
秋の星空撮影ですが、夜空はすでに冬の星空のシーズンです。
冬の星空は、オリオン座やシリウスなど大変明るい星々が輝くので写真写りも良く、ピントも合わせやすいので初めて撮影される方には、
秋の夜空での星空撮影をお勧めしたいです。
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