北海道の糠平湖にタウシュベツ橋梁はあります。昔は糠平湖より更に山奥の十勝三股の終着駅から大雪山から切り出された材木を貨物列車に載せ、それを運ぶための線路の一つの橋として建設されました。
回りに人家はなく、夜になると怖いぐらい真っ暗な場所なので夜の星空撮影には絶好の立地です。
凍った湖面を歩くのは、ちょっと不思議な感覚です。出発時は無数にあった足跡もタウシュベツ橋梁へ向かうにつれて集まり踏み固まった、歩きやすい「雪の道」が毎年作られるので見つけることができたらその上を歩くとかなり楽です。
スノーシューがあれば便利ですが、無くても暖かい長靴さえあれば歩くのに問題ありません。-20℃近くまで冷え込む糠平湖ですが、歩いている最中は汗ばむほど体が温かくなるので汗をかいた後の冷え込みの方が危ないので、場合によっては上着を脱ぐなど調整して下さい。
氷の一部に、キラキラ輝く場所がたまにありますが湖から水が上がって来て凍った後なので、もしかすると氷が薄かったりする場合もあるので、なるべく近づかない方がいいです。また、音更川近くは氷が薄く危険なので、撮影の構図のためにむやみに奥へ行かない方が良いです。
無風の糠平湖の夜。タウシュベツ橋梁が鏡のように澄み切った湖面に映り、この世のものとは思えないほどの美しい光景を見させてくれます。
この美しい光景を気軽に見に行ければよいのですが…付近はヒグマの生息地にあたるので夜に行くのは基本的にお勧めできないのが残念でなりません。
簡単ですが微速度動画も同時に撮影いたしました。
夏の天の川とタウシュベツ橋梁の見事な共演をご覧下さい。
2018年冬。タウシュベツ橋梁へ行ってきました。
凍結した糠平湖面の上を歩いて向かいますが、先に歩いて向かった方達の踏み跡がかたまり橋まで繋がる白い道が出来上がり長靴でも快適に向かうことができました。
氷結湖の上の積雪は、それほど深くないので踏み固められた白い道を見つけられなくとも長靴だけでスムーズに歩いて向かうことが出来ます。
それでもタウシュベツ橋梁当たりは、新雪で柔らかく足場をとられることがあったので、撮影など楽しみたい方はやっぱり、スノーシューがあればより楽しめると思います。
また、NPOひがし大雪ガイドセンターなら有料ですがタウシュベツ橋梁へのガイドツアーに申し込むことでより安心して観光することも可能です。
夜のタウシュベツは、初めての方ではちょっと怖くて危ないですし特に、単独行動だと何かあっても連絡できないので複数行動をお勧めします。
大自然の中に訪れて楽しめるのが一番ですが、家に居ながら大自然の映像を楽しめるプロジェクターの機材レビュー、カメラを掘り下げて使ってみたレビューとRAWファイルのダウンロードのページもありますので、良かったら見てください。