なんちゃって風減算処理
ついにニコンからD800 & D800Eが発表されましたね!
3630万画素…センサーの大きさ自体は変わらないから…写りとして物理的に厳しそうな感じがします。特に高感度は…スペック通りならかなりの要素を画像処理で誤魔化してくることが想像できます。一見綺麗に見えても…追加の画像処理が難しいかも。ソフトウエア系の画像処理は後から幾らでも対応できるので素の美しさが本当に重要です。サンプル写真では高感度のモノが1枚もないのがさらに心配します(^_^;
また三脚も慎重に選ばないといけなさそう…手持ちだとおそらくブレブレ写真を量産すると思います。
タイミングを見計らったように、EOS-1DXの等倍サンプルが公表されました…。ISO1600のポートレートを見る限り、安心しました。
あれほどいやらしい照明に服装…カメラ泣かせのシチュエーションを見事に写しきっている写真を見せられて鳥肌が立ちました!
1DXを予約していて良かった…。5D2の後継機がもし噂通りの内容なら否応に期待してしまいます。
もちろんシーンによっては出来ませんが…。高画素は、今なら手軽に複数枚の写真を組み合わせて簡単にしかもレンズ固有の問題を回避しながら美しく数千万~億画素が楽しめるので私はバランスに優れた画素数のカメラを強く期待します。
と言うことで…早くウユニ塩湖までに1DX誰か貸してくれないかな(^^ゞ
予約しているが、旅行まで販売日が間に合わないので…。
■今回は星空教室の最新号「減算を使ったフラット処理風味」
今回の画像処理で必須の機材は、Photoshop系でも【減算】処理が出来るバージョンが必要です。また出来たらポータブル赤道儀も必須ですが…無い場合はRAWデータで露出をかなりプラスにし現像したデータを使うか高度差が激しいシチュエーション…例えば下記写真の様な日の出と天の川を同時に写し取る場合にも適しています。
赤道儀は新しく某オークションで落札した怪しげなポータブル赤道儀…でも作りは確りしていて性能は問題無く、極寒の天候でも安心できそうです。
これもまた…ポータブル赤道儀特集でレポートしたいですね(*^-^*)
画像を見ると…真っ白ですね。
露出オーバーに近い状態なのと、以外と光害と天候が薄曇りなのがより白く写ったのかと想像します。この状態から画像処理をして天の川等を強調していくと下記のような写真に仕上がります。
周辺減光も目立ち良くない画像処理の例みたいな1枚になります。
■ここで、「処理前の元画像と同じ内容のレイヤーを複製」します。
複製したレイヤーにフィルター効果の(ぼかし)ガウス処理を適用します。
フル画像なら半径250pixelで実行します。
もし、リサイズや撮影時に記録画素数を下げている場合は、250pixelだと処理が行き過ぎるのでボンヤリとシルエットが映っているぼかし具合が最適です。
ガウス処理をかけたレイヤーを選択し、画面右下のプルダウンメニューから減算を選びます。不透明度を好みの所まで調整させます。サンプル写真では70%ですが、40%前後が一つの基準と思って下さい。
するとあれだけ、飽和していた画像が均一な高輝度になりましたね!
■天体撮影の画像処理では必須の【フラット補正】という画像処理が今回の画像処理レポートです。厳密にはフラット補正用の画像を新たに撮影し、その撮影方法もPC液晶画面を使うとかELパネルを使い精度を高めるとか…奥が深く難しい処理が増えます。なので、今レポートしている画像処理は正式なフラット補正でなく【フラット補正風味】として見ていてくれたらと思います。
フラット補正の利点として、周辺光量の問題点を克服できるのも特徴ですが…最大の利点が白く飽和した画像を蘇らせてくれる事にあります。飽和状態が改善できたら、後の画像処理でも本当に楽になり、更に突っ込んだ処理までも可能とします。
減算処理のフラット補正のイメージとして、DPP等の周辺光量低下を画像処理で持ち上げる処理ではなく、画像の明るい所から大きく優先的に光量を減らしていくため結果として周辺光量とのバランスが取れフラットな画像にしていく処理項目だと思って下さい(ここら辺間違っていたら指摘して下さい(^_^;)
フラット補正風味で減算した画像で強処理を実行したら、下記写真みたいにあそこまで色鮮やかに再現することも可能となります。地平線近くの天の川をあそこまで強く処理することは、通常の画像処理では極めて困難だと思われます。
※最後にレイヤーを合成して一枚の画像に戻して下さい。
このデータはダーク減算等の処理をしていないので、アンプノイス等が四隅に出て来ていますね(^^ゞ
ちゃんと一から行程を踏んでいかないと必ず後で、結果として出てくるところが怖いです…。
カメラ設定で長秒時撮影の補正をONにするとこのアンプノイズは無くなります。
■今回の画像処理は、撮影データが白く飽和するぐらい露出が出来る赤道儀を使った撮影が対象ですが、RAWで露出補正を思いっきりプラスに補正して飽和させた画像にもおそらく有効だと思います。これからの夏の天の川シーズン、ポータブル赤道儀を購入して実際に撮影して見たら真っ白の写真が撮れて困る場合が出たらこの【フラット補正風味】の画像処理を試して見てください(*^-^*)
将来出てくる常用ISO51200クラスのカメラだと、F2.8シャッター速度20~30秒でもかなり白く飽和した天体写真が撮れるのでお勧めの処理方法の一つだと考えています。
最後に…今回の星空撮影を行った北海道豊頃町にあるハルニレの木の360°パノラマ写真も下記リンクから楽しめます(*^-^*)
http://www.360cities.net/image/harunire-of-winter#0.00,0.00,70.0
今週末いよいよ…カメラの一大イベントがありますね♪
北海道からだと遠くて…見に行けないのが歯がゆいですがD800や1DX等の多数のサンプル写真が見られそうで例年になく楽しそうですね(*^-^*)
この度も最後まで読んで頂きありがとうございます。
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