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BenQ SW271 Palette Master Element for Win V1.2.7
新しくBenQのカラーマネジメントモニターシリーズのハードウエアキャリブレーションを測定するためのソフトウエア「Palette Master Element」がヴァージョンアップしました。
早速、手元にあるSW271を使って新しいソフトウエアの改善点を確かめてみます!
測色器は、Spyder5ELITEを使っています。
SW271のハードウエアキャリブレーションの性能が向上しました。
以前のバージョンとのキャリブレーション結果を比較して掲載してみました。
古いソフトウエアだと、5000Kでのキャリブレーション結果が非常に不安定で誤差の大きい結果しか出ませんでした。
※一応合格になりますが誤差が大きく、これでも良い方で殆どの場合には不合格のキャリブレーション結果が出ます。
前回のGANREF様からお借りしたときは、測色器の不具合で結果が悪かったのかなと思いましたが、新しく正しい測色器でも5000Kの色温度では結果が悪かったので、SW271の製品自体に問題があるのかなと思っていたところなので。
この度の新しいソフトウエアで測定してみると、大変満足する結果となりました。
キャリブレーション結果の違いは目で見てもハッキリと分かる誤差なので、古いバージョンの「Palette Master Element」がSW271の製品に最適化されていなかったと思われます。
※新しいソフトウエアでのキャリブレーション結果は、モニター暖気を10分程度しか行わずに測定したのでもう少し時間をおいてから測定した方が、よりよい結果になったと思います。
4K解像度に対応、画面まで近づかなくとも大丈夫。
設定項目が増えました。
以前にはなかった、映画(DCI-P)やビデオ編集(Rec.709)が増えています。
各、設定に合ったガンマや色温度が自動で選択されるようになりました。
怪しげな日本語訳のインターフェイスはそのまま健在です♪
また、写真にはありませんがSW271の4K解像度でも見やすいように「Palette Master Elemen」が大きく表示されるようになりました。
これで、画面まで目を近づけてハードウエアキャリブレーションの設定をする必要がなくなりました(^^;)
DCI-PやRec.709対応で本格的な4K動画編集も
4K解像度は写真だけの編集では勿体ないスペックです。次世代の映像規格ともいえる4K動画の編集時にも、映像規格用のカラーにDCI-P(※96%)やRec.709(※99%)対応したことでSW271が活躍する分野が大きく広がりそうです。
4K映像をフル解像度で常時再生できるので、仕上がりを常に確認することが出来ますし広い編集画面が作業効率を上げてくれます。
※カバー率は私が測色器でハードウエアキャリブレーションした結果です。
SW271の本来の調子がでてきました。
SW271は販売時点で、付属のモニターIccプロファイルのエラーがあったりハードウエアキャリブレーションのソフトウエア「Palette Master Elemen」の出来が未熟だったりとある意味、未完成で販売したような製品だったのかなと言う印象ですね。
それでも、改善してくれるので結果的にはよいメーカーさんだと思います。
特に映像規格用のカラーにハードウエアキャリブレーションが対応してきたので、4K解像度の動画編集をしたいという方には外せないモデルになりそうです。
最初がダメで、後のバージョンアップで改善する方法が嫌いな方は、日本のカラーマネジメントモニターを高くとも初めから購入された方が、無難な選択だと思います。
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